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まずテキストが圧倒的に面白くない。
つまらないじゃなくて、面白くない。
続きが気になる、とか思わせない。
ボイン。マジでか！？　何……だと……？
この三つの言葉くらいしか主人公が話さない。
いやこれがリアルに。

愛奈「兄さん、今日は何が食べたいですか？」
夕也「そうだなぁ。お前のボインがいいなぁ」
愛奈「に、兄さん！　何言ってるんですか！！」
衣「あら。なら私のを食べる？」
夕也「マジでか！？」
愛「姉さんも兄さんもダメです！！　そんな事言うなら兄さんの夕飯は抜き！」
夕也「何……だと……？」

だいたいこんな会話。
これを１章に１回は繰り返す。
プレイした人ならわかるはず。
ここまで面白くないテキスト書けるのはある意味才能だと思うよ。
『ＨＨＧ』とは一体何だったのか。

何ていうかなー。
会話の面白さをキャラのテンションで押し切ろうという感じもある。
だからあれ。
勝手に身内で盛り上がってる感がある。



設定はいいんだ、設定は。

一年中止む事のない雪。
そんな町で起こる物語。

彼女達は秘密を抱えていた。
彼女達はある願いをした。
それはとても当たり前で、真摯で、大切な事。
健康な身体が欲しい。妹を一人にさせたくない。素敵な恋がしたい。
町を救うためにはその秘密を明かさなければならない。
そうしなければ彼女達の願いは悲劇を向かえてしまう。
なぜなら願いとは呪いだから。
しかし願いを砕けば真実の姿が残ってしまう。
健康な身体は手に入らず。
妹を一人にさせてしまい。
素敵な恋もできない。
だけど主人公は秘密の結晶を壊していく。
彼女達の願いを悲劇にしないために。
この町を救うために。
彼女達を幸せにするために。

とまぁこんな話。
面白い設定にサイトウケンジを担当させる。
それは上等な料理にハチミツをぶちまけるか如くの愚考にして愚行。



それに絵もなー。
エロゲーマーの中には、
エロゲにエロはいらない、だとか。
エロゲにはシナリオが必要、とか。
そんな事を言うちょっと頭のおかしい人がいるんだけど。
シナリオ重視のゲームこそ、絵とエロが重要なんだと思うよ。

濃密なストーリーを読み進め、ヒロインを苦悩から解放してやり、やがて結ばれ、そこでＨ。
この流れがあるからこそ、Ｈが引き立つ。
それにシナリオに感情移入するためにも、絵は重要。
まず絵がダメだったら読む気もなくなる。

何度も言われてるけど、まずおっぱいが酷い。
乳袋とかじゃなくて、乳風船かな。
もう空気がパンパンに詰ってるみたいで、何の柔らかさも感じさせないんだ。
こんなんじゃ使えないっすよ。
それと塗りが常にテカテカしてる。
何か塗ってるの？



と、ここまで長々と語ろうとも、結局一つの結論しか出ない。
このゲームは面白くなかった。



ここまで面白くないと、後から出るゲームも買う気がなくなるんだけど。
ＥＸーＯＮＥの３部作にはついていこうと思ってるので。
次こそはっ！
と思って買おう。
それに次はサイトウケンジがライターじゃないし。



※　過去ログから更新。
この感想は自分でもうまく書けたと思う。
読んでくれた人の反応もよかったし。

しかしこの時はまさかフツウノファンタジーもあんなデキになるとは思いもしなかった。