この忠臣蔵というゲームは一章から完結編の五章まであり、
それぞれ違った視点・立場から同じ忠臣蔵という出来事を見るところがポイントだ。
ザッピングシステムとはまた違うが、キャラ達の意外な一面などを見れることができる。
やはり人間というのは自分の立ち位置から見たものを信じるもので、
違う立ち位置になれば以前信じていた人を疑うことも……。
◆ 一章 仮名手本忠臣蔵編
これは体験版の感想をドーゾー。
ちなみに昔の字なので上手く変換されないっぽい。
◆ 二章 江戸急進派編
タイトル通り今度は江戸の中心人物、安兵衛達と行動を共にすることに。
この章の見どころは何と言っても江戸の事情だろう。
ぶっちゃけいうと内蔵助はかなりの金持ちだ。
だから内蔵助についていた直刃は金銭面や生活面で不自由はなかった。
しかし江戸ではただの浪人、つまりニートである。
ニートである。
仇討の前に餓死する者もいるだろう。
貧しさのあまり逃げ出す者もいるだろう、強盗になる者もいるだろう。
他にも違う仕官の話が持ちかけられつつも、それを蹴って仇討の準備をする者もいる。
望みが薄いお家復興と、成功しても死ぬとわかっている仇討。
そのような事情があって急進派はご城代に仇討を急かした。
また江戸詰めと国許という差別もある。
その中でもまた派閥や軋轢があったり。
一章では脱藩した赤穂浪士を腰抜け腑抜けと憤っていた直刃だが、彼らにも彼らなりの理由があると知っていく。
一周目で親しくなった赤穂浪士達を死なせるわけにはいかない。
そのため歴史を変えるべく直刃は一人で江戸に発ち、吉良を討とうとする。
明かされるのはかなり後の話だが、前回吉良を討ったはずなのに直刃が過去に戻った理由とは。
吉良にかかっている呪いは感染するため、一周目で内蔵助も呪いにかかってしまった。
そのまま内蔵助が切腹をすれば直刃は元の時代に戻れたのだが、その前に刺客に殺されてしまう。だからまた過去に戻ったのだ。
江戸で出会う新たな人々。
ちなみに一章の討ち入りの時にテンションが高かったのは孫太夫。
伏線でもなんでもなかった!
直刃ー! 後ろ後ろー!
一周目で内蔵助から仇討延期の理由にされた群兵衛。
彼女が脱藩したのも、決して命欲しさに逃げたわけではない。
安兵衛のこの凶悪な笑い方好き。
彼らの協力を得たり、時には跳ね除けたりしつつ、直刃は一人で吉良を討とうと奮闘するも、歴史の力には勝てず。
この歴史の力というのが後半にも効いてくる大事な要素になる。
この時小平太という赤穂浪士と出会うが、彼女は前回の討ち入りに参加してない。
彼女に懐かれるも「所詮討ち入り前に脱藩するような人間だ」と軽くあしらう直刃。
だが小平太が討ち入りに参加しなかったのは。
彼女に両親はおらず、唯一の肉親の姉は身体が弱い。
小平太が討ち入りに参加して切腹すれば、この後姉は誰が支える?
そして今回、そんな事情を抱えつつ彼女なりに赤穂浪士の手助けをするために吉良側へ情報を流していた。
そしてその結末は、彼女の死という形で決着がつく。だから彼女は討ち入りに参加できなかった。
参加したくても絶対に。
その後、安兵衛は敵に捕まってしまう。
代わりに直刃は彼女の戦装束を着てい討ち入りに参加した。
城内には呪いを受けた安兵衛が立ちはだかり、対決する。
内蔵助と主税の協力を借りながら呪いから解放するも、直刃は以前に受けた傷が原因で倒れる。
2度目に愛した女性、安兵衛の腕の中で、これからの事を託して消えてしまった。
直刃が安兵衛の戦装束を着たのにも理由がある、
それは安兵衛という侍がちゃんと討ち入りに参加していたと証明するためだった。
こうして歴史通りに進んでいく。
ここのEDもまたいいんだ。
討ち入り後の赤穂浪士達と、それを取り巻く人達の様子をCGなんて使わず立ち絵で表現している。
浪士達は無事仇討をできたという満足感と充実感で笑顔を浮かべ。
反対に親しかった町民は心配と不安そうに見つめている。
参加した新六と、参加できなかった群兵衛
台詞なんてないけど、表情や間の取り方いろんな事が読み取れて。
愛する彼の血が染まった装束を着て、彼女は空へと想った。◆ 三章 百花魁編
ここの見どころは歴史に翻弄される直刃かな。
前回で自分が関わったばっかりに小平太を死なせてしまった。
自分が関わらなければ最悪な結末にならずに済んだはずなのに。
歴史の力は大きい。自分が助けなくても赤穂浪士は討ち入りを成功させるはず。
今回は彼女達に関わらずひっそりと暮らそう。
と思っていたが、ひょんと事から主税と知り合い、
歴史よりも大きな運命という力に呑み込まれていく。そしてその結末は……。
内蔵助や安兵衛達の事情を知ってしまったがゆえに、今回は双方ともに大きな接触は避ける直刃。
ある事がきっかけで主税の護衛として内蔵助達に同行しつつも極力自分の意見は言わずに流されるのみ。
そこで主税から求愛を受けるが、その想いに応えも答えもせず遂には逃げ出してしまう。
討ち入りの日まで江戸に近づかなければ歴史の力で討ち入りは成功する。
そう思いながら旅をしている時に新八という武士と出会い、気に入られた直刃はなし崩し的に同行を許す。
だが彼女は吉良側が仕向けた刺客だったのだ。
赤穂と吉良。
討つ者と討たれる者。
お互いそんな事はつゆ知らず旅を続けていたが、直刃は偶然その事を知ってしまう。
内蔵助を暗殺しに行った新八。だがそこにいたのは主税のみだった。
殺人を生業にしている新八を主税が止められるわけもない。
彼女に刃が降りかかる。
しかし間一髪で直刃が受け止めた。
動揺する二人だが新八は「また、必ず会いに来る」と告げて去って行った。
上の画像は直刃が作っておいた罠にかかった新八。これが原因で主税を助けるための時間を稼げた。
ちなみにこの章だけバッドエンドがあり。
勝手に役目を放棄して逃げ出した直刃はその後主税の護衛が解かれる。
そのため彼女に見合い話があったりしたが、
ぶっちゃけこの○音は笑った。
そのおかげで直刃は自分の気持ちを自覚して見事結ばれる事に。
だが直刃は忘れていた。
自分が関わった事により不幸になる人間がいる事を。共に内蔵助と主税を護衛していた萱野という人間は討ち入りに参加していない。
彼女は新八に殺されてしまい、それがきっかけで直刃の精神は崩壊する。
張りつめていた糸が、切れた。
部屋に閉じこもり、幻影に恐怖し、生きる事を放棄した直刃。
真っ暗な部屋の中で「お前のせいだ」と幻影は告げる。
「お前は歴史を変えるどころか、無暗に荒らしているだけだ。そのために何人が犠牲になった?」
だが主税の献身により直刃は再び立ち上がる。
そして討ち入りの日、仇討は歴史通りに成功する。
しかし直刃が現代に戻る事はない。
今回は誰にも呪いは感染していないのに。一体何故?
残るのは達成感よりも倦怠感と絶望感。
自分が死ねばまた過去に戻る。また2年を繰り返す。
それはまだいい。だが、また赤穂浪士の関係性がリセットされるのが辛い。
再会と別れを繰り返すのが辛いと零す。それなら、
主税 「直刃殿が死んだら過去に戻るのでしょう。なら生き続ければいいのです」
直刃 「皆が死ぬのに、また俺だけ逃げろっていうのか!」
有無を言わさず、気絶させられる直刃。
これも歴史通り、赤穂浪士は切腹を命じられる。
それに後悔する者など一人もいない。
皆希望を持って死ぬのだ。
主税は庭にある花を見ながら直刃と内蔵助と萱野さんと。
安兵衛達江戸急進派と右衛門七達と平和に過ごす、ありえたかもしれない世界を想像しながらその命を散らした。
再び生きる活力をなくした直刃だが、その前に一人の人物がやってきた。
今回は絶対に助けようとした小平太だ。
実は前回のループの時に小平太の魂が、
「次の世界では絶対に自分を死なせないでください。元の時代に帰るための鍵となりますから」
と告げていたのだ。
もちろんその事がなくても直刃は助けただろうが。
当然そのような事情は知らない小平太だが、直刃を不本意ながら家に招き入れ、ある日重要な噂話を仕入れてきた。
吉良はまだ生きていると。赤穂浪士が討った吉良は影武者だと。そんな事あるわけないだろう。
ちゃんと首をとる時確認したはずだ。
だがこの時代写真なんてものはない。
人相書きで100%本人だと断定もできない。
将軍や大名の顔を知っている者の方が少ないくらいだ。
事実内蔵助達も内匠頭につけられた傷で吉良だと判断した。
直刃は最悪の予想をする。
本物の、呪いを受けている吉良は今も生きている。
そしてそれは、直刃がこの時代に留まっている事が裏付けているのだ。何という茶番。
赤穂浪士46人は決死の覚悟で討ち入りをし、主君の屈辱を晴らした。
その想いを抱いているからこそ、自らの死を受け入れた。
逆の見方をするなら、赤穂浪士は影武者を討ったにも関わらず「仇討をした」と見当違いに喜び、無駄死にをした喜劇の役者だ。
そこで直刃は次の作戦に移った。
これは歴史に残らない、残してはいけない忠臣蔵。
今から討つのは吉良ではない。吉良に似ているだけの老人。
内蔵助達が討った老人こそ吉良にしないといけない、吉良でないといけない。
彼女達の栄光を栄光として伝えるために。
討ち入りに参加できなかった奥野、群兵衛、小平太とその老人を襲う。
ここもすげーよかったんだよな。
討ち入りに参加してない人間で作戦を決行するっていうのが。
直刃だけがわかっている。
彼女達3人も討ち入りに参加した英雄だと。
戦装束もちゃんと着てるし。
これは赤穂浪士の討ち入りじゃないけど、彼女達の忠臣蔵。
逃げる老人を追う直刃の前に彼女は再び現れた。
主税を殺そうとした時に交わした約束を守るために。
新八との死闘の末撃退する。
そして老人も殺した。
名も知らぬ老人を殺した。
直刃は光に包まれ、現代へと戻った。
現代に戻った直刃はまた剣道を始め、全国大会を初出場、初優勝で決める。
江戸時代では真剣を手に命のやり取りをしていたのだ。
現代の精神を鍛えるための、竹刀で叩き合う剣道など直刃にとって遊戯同然。
どこか満たされない直刃は赤穂浪士ゆかりの地を巡る旅行に出かける。
最後に訪れたのは偶然か必然か、主税と最初に出会った場所。
ってか小夜じゃん!
まだ自分に自信がない半人前だった頃の、主税のお気に入りの場所。
懐かしさに大岩を撫でてみる。
そこに僅かな違和感。
ただの落書きかと思うが、注意深く見ると違う。
そういえば主税は赤穂から離れる時に何かをやっていた。
あぁ……、それは……。
時を超えた約束。
時を超えた告白。
300年経とうとも、私は貴方を愛していますと、愛し続けていますと。
前に進む決意をして帰ってきた直刃。
だが彼を待っていたのは、江戸時代にタイムスリップした時と同じか。
もしくはそれ以上の衝撃。
その姿は何度も直刃達を苦しめた、
清水一学の生き写しの女がいた。
さらに彼女は告げる。
「私が嘘で塗り固められた忠臣蔵の真実を暴き、そして歴史を変えてみせる」
◆ 四章 仇華・宿怨編
この章の見どころはなんと言っても今までスポットが当たらなかった吉良側の掘り下げだろう。
赤穂浪士は正義であり、吉良は悪。
これは忠臣蔵という物語を知っている人の共通認識のようなもの。
内匠頭は吉良から嫌がらせを受け、殿中で刃傷に及んだ。
体験版の時にも書いたけど殿がいる城の中で刀を抜くのはマジでやばい。
その上この時代は喧嘩両成敗が原則のはずなのに一方的に内匠頭だけ切腹を申し付けられてるのもマジで酷い、やばい。
と言うのが忠臣蔵の全ての始まりだ。
だから吉良は討たれて当然の人間だと直刃は言う。
赤穂浪士は本物の武士で、忠臣蔵に嘘なんてない。
そこで一学、もとい一魅は反論する。
実際その場で吉良は刀を抜いてないため喧嘩両成敗が適用される方がおかしい。
そして内匠頭は病を患っており、また軍事力に重きを置いて他の藩よりも多く税を徴収。
民からの人望は厚いとは言えなかった。
さらに裁きを下したのは綱吉だ。それなのに吉良を討とうとするのは間違い。
民衆もただ自分達の鬱憤を晴らしてくれる神輿に赤穂浪士を乗せただけ。
「いい? 忠臣蔵というのは礼儀をわきまえない田舎の大名が短気を起こして刃傷に及びお家断絶された結果。
その裁きに納得できない家臣が逆ギレして、一方的に屋敷に乗り込んで殺戮を繰り広げたただのテロリスト集団に過ぎない」一魅の言葉に揺れ動く直刃。
今まで信じて戦っていた赤穂浪士の皆々は、本当に正義だったのか?
まぁその辺はいいわ。
ある意味忠臣蔵の薀蓄合戦なのでここでは語らない。
正直この章はそういう話と五章への繋ぎみたいな感じだし。
この章ではまた新たに橋本平左衛門とお初というキャラが本来の直刃の知り合いとして出るんだけど。
二人の結末がまた……。救えねぇ……。
平左衛門は安兵衛達との立場の違いから。また仇を討ちたいという気持ちが焦って先走ってしまう。
立場というのは二章でもあった江戸詰めと国許の差別意識のこと。
だが逆に一魅と新八に返り討ちに合い、怪我を負ってしまう。
この抜け駆け行為が原因で盟約から抜けさせられるのだが。
それから平左衛門は酒に溺れる毎日。
妹であるお初だけに働かせて、あげくの果てには吉原へ売ろうとする。
そこで一度は直刃が助けるものの……。
そう、一度は…………。
この辺ライターの人よく調べてるなぁと思う。
忠臣蔵が好きで好きでたまらないんだろうな。
好きじゃないとここまで調べられないだろう。
橋本平左衛門という人物もちゃんと実在していて、こちらはお初という遊女と心中している。
ここはライターがアレンジしたんだろう。
討ち入りに参加した赤穂浪士だけでなく、脱藩したり参加しなかったキャラも上手く使ってる。ほんとすげーわ。
というかよくこんな記述残ってるよな。
また一魅(一学)とお初の関係もすげーいいというか、後味悪いんだよなぁ。
お初は直刃に兄を斬った人の名前だけでも教えてほしいと言う。
私は何もしませんから、せめて名前だけでも憶えておきたい。直刃も名前だけならと教えるが。
一魅とお初はその前から知り合いだった。
知り合い以上に、友達だった。
本当に小さい事で一魅の本名(一学)を知ってしまう。
それは兄を斬った名前で……。
偶然橋本兄妹が心中した現場に居合わせた直刃と一魅。
4回のループを経験した直刃は妙に納得していた事があった。
「お前は今回が初めてだから教えてやる。歴史の力にはどうあがいても勝てない」
「この呪いは自分の近しい人の死を見せつけるらしい」今回の世界でお初とは直刃と一魅の二人が近しかった。
だから二人はこの場に居合わせた。
雨の中、自分が原因で、友達を死なせてしまった彼女は何を想うのか。
雨の中、彼女の頬に流れるのは雨粒か、それとも……。
それから一魅は歴史を変えるべく動くが、大石内蔵助という人物の底に触れたり歴史の力によって悉く失敗していく。
違うな。彼女の心にはしっかりと突き刺さっていた。お初という少女の死が。
それが彼女の行動を曇らせたのだ。
本当にプレイしてて思ったのは、ご城代ってすごい。
ご城代に近い存在だった時、直刃の言う「300年後の未来から来た」という言葉を信じてくれた。
だけど違う章では当然そんな話は信じない。
そんな荒唐無稽、傍若無人、支離滅裂な話は信じない。
信じないけども、こいつは何かが違うというのは感づいてる。
その上大局でずっと先まで、その枝分かれした道すらも見据えてる。
一魅は心が決まらないまま歴史を変えようと、吉良が正義だと示そうとするも悉く失敗する。
さらに勝手に動いた事がバレて新八に囚われてしまった。
一部始終を見ていた直刃。
そこに訪れ、一魅からいろいろな情報を得る。
一魅に直刃の事を教えた女がいる。
その女が黒幕で全てを裏から操っている。
その女は歴史を変えた後、さらに大きい事を狙っている。現在の歴史が変わるほどの。
直刃を過去に送ったのにも理由がある。
その女は赤穂浪士だけでなく直刃本人にも恨みがあると言う。
その黒幕は絶対に直刃の前に現れないだろう。
だからこそ、一魅に協力を申し出る。
そいつの野望を阻止するために力を貸してくれと。
協力してもいいが、二つの条件を一魅は告げた。
そして討ち入りの前、大石内蔵助の前に一魅は立ち塞がる。
この目で、彼女の器を確かめようと。
吉良を討たせていい存在なのかどうかを。
正義の反対は悪ではない。また別の正義だ。
どちらかが対立した場合、どちらかが光になり影になる。
その結果は勝負した後にしかわからない。
正義が勝つのではなく、勝った方が正義。
彼女がここまで赤穂浪士を敵視するのにも当然理由がある。
一魅の本名は吉良 一魅。
吉良の直系の子孫。
さらに清水 一学の血も引いている。
ただ、忠臣蔵という物語のせいで、吉良の血を引く人間は現代でも悪役と見なされている。
赤穂浪士の墓は祭られ多くの参拝客が来るのにも関わらず。
吉良家の墓は傷つける人間までいる。
だからこそ、二つの血を引いている自分がその歴史を変えなければならない。
勝負の結果、彼女は負ける。
歴史の力? 剣の実力?
否。内蔵助という器の前に敗れ去った。
一つ目の条件が果たせた後、一学は二度目の。直刃は五度目の過去に戻る。
黒幕の野望を止めるために。
◆ 五章 刃・忠勇義烈編
もういいだろ!
なげーよ! お前これ何時間かけて書いてると思ってんだよ!
この章の見どころはこれまでの決着をつける、というところなんだけど。
正直自分はあまり好きではないなぁ。
黒幕がぽっとでというか、ぽっとでではないんだけど。
ペプシマンほどじゃないんだけど。
今までモブキャラとして出てきたのは良かったんだけど。
理由づけとしては弱いかなぁ、とね。
それなら清水 一学(一魅)の方が説得力やインパクトは強いよね。
それとへっぽこだった右衛門七が強くなれた理由かな。
つまらなくはないんだけど。
セミが地中で7年間眠っているように、直刃も反撃のための準備を水面下で着々と進めていく様子とか。
最後の決戦で今まで死んでたと思われていたキャラが助けに来るとかめっちゃ熱かったんだけど。
まさしく総力戦。
う~ん……、っていうような感じ。
どうせならラスボスを内匠頭にしたらよかったんじゃねーの。
その方が衝撃もあるだろ。
というか途中で「もしかして黒幕って内匠頭なんじゃないか?」と予想した。
吉良は赤穂浪士に討たせ、その後自らの手で綱吉を討つという計画。
まぁそれやったら裏切られた感が半端なくなるよな。
本当に忠臣蔵という物語が茶番になっちゃうし。
フーゴがもし裏切ってたら辛かっただろうなぁ。
某英国執事でさえ辛かったのに。
グリフィスの「……げる」だって辛かった。
総合として。
正直三章で綺麗に終わるか、また四章でこういう見方もある、みたいな終わり方の方がよかった気がする。
スレの意見をばーっと見ても、評判は悪くないけど五章は駆け足気味とか内容削ったと言われてるし。
あと四章の直刃は一学の話聞きすぎとか流されすぎとか。
赤穂浪士をほぼ一年黒幕に気づかれずに隠す手段。
おそらく現代に送ったんだろうけど、その方法と現代での過ごし方は?
綱吉が直刃達の願いを素直に聞き入れた理由。
多分直刃が一刀さんみたくちんこで解決した。
他にも大々凶のおみくじさえあれば簡単に過去に戻れるのかとか。
五章はえもしちじゃなくて小夜がヒロインだろうとか。
だがしかし。
やはり同人レベルは軽く超えている。
というか商業でもこれくらいの力の入れようなんてないぞ。
らぶおぶとか運命予報は見習え。
聞いたところによると開発期間4年らしい。
そこまで体力あるメーカーなんてほとんどないだろうから、同人だからこそ出来たというのもあるだろうけど
本当に「これ一回しか使わないだろう」的な立ち絵が多い。
これこのイベント以外にいつ使うんだよ!
上の罠にかかった新八の立ち絵も一回しか使われてない。
体験版でも主税が罠にかかったり。
あと立ち絵の使い方も上手いね。
一見するとCGに見えるように上手く演出してる。
キャラもくっそ多い。
切腹前の赤穂浪士を預かる人とか、安兵衛の願いを聞き入れる人とか立ち絵いらねーだろと。
だがそこが逆に問題でもある。
自分のベストエロゲ1位を上げるとしたら『恋姫無双』なのだが。
ここまでキャラが多いならHシーンがほしかった。(ダンッ!)
各章に一人だけメインヒロインを置くのではなく、妄想でもいいから欲しかった!!
Hシーンも短いし。
とにかく魅力的なヒロインが多いからなー。
もう服と呼んでいいのかわからん恰好してる。
それを言うなら新八も常に片乳放り出してるけど。
一応言っておくと、こいつらは直刃に全く絡まない。
勝手に出てきて勝手に抜け駆けして勝手に殺される。
早水さんとHがしたかった!
磯貝さんと片岡さんと3Pがしたかった!
農民になった奥野さんとHしたかった!
もちろん萱野さんのあの豊満な胸を揉みしだきたかった!
新六とだってHしたかった!
唯七は……、まぁいいか。
不破さんも……、まぁいいか。
そこはFDが出るかもしれないから、そこに期待しとくか。
ちなみに自分は三 > 四 > 一 > 二 > 五 くらいの順番で好きかな。