◆ 公式
・_・ < やっと忠臣蔵の感想書く!!
何故今更?
それは自分がしたいからだっ!
いやー面白かったよ。
ロングバージョンは第1章がまるまる入っていて10時間とかなり長い。
しかし本筋に入ったらそんなの全然気にしないくらいガンガン進んでいく。
確かメーカーのインレって元同人だっけ。
同人あがりだからちょっとこういうパロが気になるけど。
下二つはまだいいけど上って消さないと駄目なんじゃないかな。
タイトル通り、忠臣蔵がモチーフ。
えろげのテーマとしては初めてか?
登場人物が多いから扱いづらいんだろう。
肝心の忠臣蔵は大河ドラマなどで扱われているので知ってる人も多いはず。
自分は『世にも奇妙な物語』のやつしか見た事ないけど。
これプレイするまえ自分の知識は「大石内蔵助って人が吉良を討ち取った」くらいしかなかった。
一応知らない人のために簡単に説明すると、
浅野長矩が当時の将軍、徳川 綱吉がいる城内で吉良を斬りつけたのが始まり。
城内で刀を抜く事はご法度とされ殿中と呼ばれる。
「殿中でござる」の台詞は有名でお馴染みと思われる。
普通なら喧嘩両成敗が適用されるのだけど何故かこの件に関して先に侮辱した吉良はお咎めなし。
審議にもかけられず、浅野長矩は異例とも言える早さで切腹させられた。
これに不満を持ち、亡き主君の代わりに大石内蔵助率いる赤穂浪士が吉良家を襲撃し仇討を行った。
一連の流れを
元禄赤穂事件と言うが、まぁみんなだいたい忠臣蔵って呼ぶ。
キラってマジでろくなやついねーな。
ヒロイン20人くらいかな。
登場キャラは多いけど全員Hシーンがあるかはわからん。
絵はまぁ同人くさいけど、面白かった。
最初の2時間くらいは主人公がちょっと微妙。
考えが足りないので『ガンナイトガール』の主人公みたいな感じと言えばいだろうか。
しかしやるべき事がはっきりした時からどんどん成長していく。
上でも言ったとけど物語に引き込まれていくんだよね。
熱くて燃えて、そして泣ける。
『真・恋姫無双』が好きな人には是非おすすめだ。
今回は続きからストーリーを紹介しつつ行こう。
皆既日食が起こったその日、直刃がおみくじを引くと何と大大凶だった!
そして意識を失い、気づくと江戸時代にタイムスリップしていた!
そこで出会った右衛門七という少女。
なるほど。
ふむ。
そういや話を聞くと直刃は厳密にはタイムスリップではないらしい。
現代にいる直刃の意識だけが江戸時代にいる同じ名前の男に乗り移った、と考えた方がいいかもしれない。
最初から『直刃』という男は存在していて右衛門七の家族と住んでいたっぽいし。
まぁそうすると処女独占的にどーよ、って話だな。
ビームセイバーか?
そうこうしていくうちにいろいろな人物と会っていく。
江戸時代の生活にも慣れてきた時、大石内蔵助という人物に出会う。
直刃は彼女の名前を聞きある事件を思い出す。
そう、忠臣蔵の事を。
これから内蔵助達の主君が城内で吉良を斬りつけると言うが、そんな事あるわけがないと一蹴される。
だが歴史は繰り返す。
否、歴史はここから始まる。吉良から何度も挑発され、内匠頭はやはり刀を抜いた。
余談だが城内で刀を抜く行為はご法度とされている。
しかし逆に武士というのはプライドや見栄で生きている人間だ。
自分の家族や恩人が侮辱されたらそのまま我慢すると『腰抜け』とさらに扱き下ろされる事もある。
それなら怒った方がいいとする将軍もいたそうな。
人間様より犬畜生の方が偉いという、生類憐れみの令。
実際は犬だけでなく生き物全般だったらしいけど。
綱吉は大切な時間(おなぬー)を邪魔されたので詳しく話を聞かず、内匠頭のみに切腹を命じた。
これまた余談だが、昔は喧嘩両成敗が厳守されていた。
何故なら詳しく調べるとどっちが悪いかわかってしまうから。
それなら争いをした両方に、同じような罰を与えた方が互いにとって得なのだ。
だから片方だけに切腹を命じるというのは異例で、ここまで問題にされている。
誰もいない場所で、ただ一人腹を切る。
またまた余談だが、切腹というのは武士にとって最後の見せ場。
殺されるのではなく、自ら腹を切るという勇を示す行為。
だからこそ、自分の最期を他の者に見せる。
決意と覚悟を見せるために。
その機会さえ奪われた。ここがまた泣けるんだ。
内匠頭が思い浮かべるのは吉良への恨み辛みではない。
大切な家族や家臣の事。
江戸城に来る前に皆でまた花見をしようと約束した。
死ぬ事は怖くない。
ただ心残りはその約束を守れなかった事のみ。
悲しみの涙と怒りの血を流しながら安兵衛は決意する。
必ず仇を討つと。
主君である内匠頭の死は飛脚によってすぐに伝達された。
江戸が現在の東京で、赤穂は兵庫。
距離にしておよそ600キロ。
これを5日で走覇とかほんとやべぇ。
単純計算で1日120キロ走る計算だ。
ぶっちゃけほんとこれは、やべぇ。
今ほど道が舗装されてない荒れ道を。
起きてる時間はほとんど走りっぱなしだ。
まぁ当然一組で走ったわけじゃないだろうけど。
赤穂浪士は揺れていた。
主君である内匠頭がいなくなり、その家督を剥奪されたので城を明け渡せと言われたのだ。
すぐにでも仇を討つべき。
いや籠城して徹底的に争うべき。
二つの意見で割れている。
それに巻き込まれた直刃は自身が死にたくないため、また知識を持っていたため素直に明け渡す事を提案する。
この辺はよく覚えてないけどなんやかんやあって、結局明け渡す事に。
内蔵助は見抜いていた。
二つの派の他に、争いたくないと思ってる者達がいる事を。
それを尊重するため、また内匠頭が死んでも浅野家自体の復興という希望がまだあるため明け渡したのだ。
足並み揃ってないこんな状態で戦ったとしても敗北は目に見えてるしね。
そのためこの判断を下した内蔵助は腰抜けや腑抜け、昼行燈と呼ばれる。
しかしほとんどの者は見誤っていた。
大事な主が理不尽な命により自決し、内蔵助もそれを悲しみ弱っていた事に。
内蔵助は隠居しながらもちゃんと考えていた。
目指すべきは仇討ではなく浅野家復興だと。
それが叶った未来と、失敗したその先も……。
その後直刃は刺客に襲われたり、
助けられたり、きちんと自分の力で退けたりする。
二人は犬猿!!
またもや吉良からの刺客に狙われたり。
隠居した内蔵助は仇討する気などないと世間の目を欺くために怠惰に過ごす。
まじで顔差分が多い。
これほんと元同人か? ってレベル。
ってかこの小さくなったり大きくなったりするのには全く理由がない。
これはもう、そういうモノとして扱うしかない。
まぁ武人はその迫力で実際の身長より大きく見えるってのはよくある事だしな。
直刃は過去に剣道の練習で本気になりすぎ友達を傷つけてしまった。
そのため人を傷つける行為、特に剣が関わると手を抜いてしまう。
しかし武士と呼ばれる人達と関わっていくうちに。
現代では多くの人が失くした誇りを見つけ、憧れ目指していく。
うげえええええええええええ…………。
ちなみに娘である主税は実娘なので内蔵助は当然非処女である。
もう一度言っておこう。
非処女である。(血涙)ある日内蔵助は自らの想いを吐露する。
酒くらい飲んでもいいじゃないか。
信じるべき仲間からは毎日のように仇討しろと責め立てられ、さらには臆病者と影口を叩かれる。
最初に言ったがこの時代の基本は喧嘩両成敗。
「仇討をしろ」という事は「仇を討って死ね」と同意だ。
直刃に甘えてるのは、本気で甘えてるのだ。
自らの弱さを唯一見せられる相手。
それが直刃。
直刃自身も思う。
この人を守ってやりたいと。
誰一人内蔵助の気持ちをわかっていない、わかろうとしない。
好き勝手に期待して、好き勝手に失望する。
内蔵助が今どんな気持ち抱えているか。
それなら俺一人だけでも彼女の苦悩を一緒に抱えたいと。
過去のトラウマも克服し、メキメキ実力をあげていく。
そして結ばれる二人。
この辺の流れがまた丁寧に書かれているんだよ。
……だが、浅野家復興の道は閉ざされた。残るは仇討のみ。
そして内蔵助は仇討の計画を進めていく。
仇討に参加する者達。
そして抜ける者……。
その中で直刃と内蔵助は想いを深めていく。
ここがまたいいんだ。
主税が『父上』と呼んでくれた、認めてくれた!
思わずガッツポーズだよ。
もう自分は誰の視点なんだ!
そういや内蔵助の夫、主税の父親ってのは出てくるのかね。
直刃と内蔵助達はいろいろな人の協力を経て江戸に入る。
討ち入りの前に内匠頭の家族である阿久里へ嘘の報告をする。
私は仇討をする気はなく、このまま隠居する予定だと。
これは襲撃について阿久里を関係なくするため。
もし一言でも言えば、阿久里も罰せられるかもしれないからだ。
城から出て、雪の降る中、内蔵助は平伏する。
最後に阿久里に会ったのは、内匠頭を思い出すため。
内匠頭の面影を見て、決意を固めるため。
内蔵助も人間だ。
不安がある、恐怖もある。
それを振り払うために彼女と会った。
仇討を絶対に成功させるために。
正義は我らにあり!
今こそそれを示す時。
今がその時なのだ。
彼女達は進む。
主の仇を討つために。
無念の死を晴らすために。
倒すために。
殺すために。
そして死ぬために進む。
だが心にあるのは死に挑む恐怖ではない。
自らの行動を信じる正義である。
隣人への配慮も。
彼女も参戦。
例え気に入らない相手だろうと、その強さは充分信頼している。
背中を預けるに値すると!
けどよ、この女と一緒にいる安心感はなんだ?
こいつといる私の高揚感はなんだ?
愛想もねぇ、かっこつけのすかしの癖に。
力任せに攻撃してくるただの馬鹿だと思っていたが。
違う。
こいつが。
この女が。
頼もしく感じる。
しねぇなぁ。
ああ、しない。
負ける気がしない。
因縁の相手である一学も打倒。
残すは吉良、その首一つ!
しかし吉良は呪いによって魔物と化していた。
吉良との戦いは激闘を極める……。
決着。
ここに亡き主の無念を晴らし、自らの正義を証明した!
そして物語は終わりを迎える……。
赤穂浪士は吉良と討ち取った後、その裁きを受けるために幕府へ向かう。
いくら正義の行いをしたとしても、吉良を殺したからにはその罰を受けなければならない。
何故ならこれで許されられれば、彼女らも忌むべき吉良と同じになる。
もしこれで無罪放免なら自決する覚悟。
それくらいの想いで彼女達は戦ったのだ。
しかし内蔵助は直刃一人に任務を命ずる。
将監へ仇討が成功したと伝えろ。
それは任務の体をとっているが、事実上一人だけ逃げろと言っているのだ。
直刃は当然それに反発する。
俺は死ぬつもりで戦った。
一緒に死ぬために戦った。
だが内蔵助は言い聞かす。
お前はこの時代の人間ではない。私達と同じように死ぬ事はない。
何より……、
愛する人との別れ。
もうこの辺で涙、ダァー……、よ。
むしろ書いてる今この時も涙目になってる。
あとは裁きを待つのみ。
また内蔵助には懸念してる事がった。
吉良から受けた傷が治らないだ。
将監へ討ち入りの成功を知らせに来た直刃は逆に真実を知る。
彼女は今回の討ち入りに我が身かわいさに抜けたわけではない。
もし内蔵助達が失敗した時、第二陣として待機させられていたのだ。
討ち入りに参加しなかった裏切り者という汚名を受けようと、彼女は内蔵助のためにそれに頷いた。
何より、その後の直刃の生活を援助するように頼まれたのだ。
自分が内蔵助との死を選んでいた時、
内蔵助は直刃の生を望んでいてくれた。その大きな愛に感謝し、しかし直刃はやはり、自らの死を選ぶ。
内蔵助がいたからこそこの時代で生きてこれた、生きようと思った。
元の世界に戻れず、また戻る気もない。
だから、彼女がいなくなる世界に未練などない。
ここで自分は、やっと武士になれた。
内蔵助達が切腹する同じ時間、直刃は自らの腹に刀を刺そうとし……、
後ろから凶刃を受ける。意識が遠のく直刃。
そして目が覚めると……。
タイムスリップしてきた時間へと戻ってきていた。直刃はこのループから抜け出せるのか?
何故直刃がこの時代に呼ばれたのか?
果たしてこの時代は直刃に何をさせようとしているのか?
と言ったところで終わり。
その後ダイジェストがちょっと流れる。
新キャラも登場。
1章では内蔵助としかHできなかったが、ここでは主税が直刃を誘惑?
そういや主税がメインヒロインかと思ったけど内蔵助なのか?
そして安兵衛はHシーンが公開されてるのに数右衛門な今のところなし。
さらにメインの4人の中にいるのに……。どこで差がついたのか。
この感想では大きなイベントしか書いていないし、討ち入り前の伏線や吉良の呪いもある。
自分も忘れた部分があるのでこれは実際にやってほしい。
絶対に面白いから!!
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で、立ち絵がかなり多いんだよね。一回ぐらいしか使わないような立ち絵が幾つもある。足ケガして飛び上がってるような、全然見せ場でもないのにw
忠臣蔵という話だから当然だけど、戦闘が多い。けど立ち絵の使い方も工夫してるし、数があるから良い感じになってる。ただ、テキスト的には微妙な気もする。
二章、三章と続いていく上で心配なのは、主人公が浮気者にならないかだけど、さすがにそれは心配いらないだろうな。