◆ 公式
・_・ < いやー、面白かったね!
久々に神ゲーをやったわ、むしろ神の上?
いや、神というより噛みゲーかな。
やればやるほど味が出るゲーム。
何度もプレイする事によって新たな発見が出てくる、そんなゲームだった。
まー、合わない人には合わないかな?
普通の萌えゲーをやってる人には合わないっていうか。
まだ早いいっていういか。
これ楽しめない人はまだこっち側に来るのは早い。
そういう境界線を意識してほしいよね。
ネタバレはほぼしてないけど、一応続きから。
※ ネタバレはどこだ?
まず元長節と言われる独特の書き方。
台詞一つ一つに考えさせる。
適当にそれっぽい事匂わせる台詞を生み出す才能は凄い。
冷静に読み返すとそれほど大した事言ってないからね。
それを、何か深い事言ってるんじゃないの?
と思わせる。そんな台詞を作り出せる天才。
まぁ元長氏がライターを務めた時点で何かしら秘密があるとユーザーはわかると思うけど。
やはり最後にやってくれたよ。本当最後にね。
それまでのクソみたいな無味無臭無感想な日常シーンはここに至るまでの演出。
山場は山だからこそ、狭く高くするからこそ山が際立つ。
だからこそ、あえてそれまでをつまらなくしたんだと。
そういうところもちゃんと考えてくれてる。
そのオチも相当な衝撃だった。
カップ焼きそばのお湯をシンクに流したら「べこんっ!」って言った時と同じくらいびっくりした。
そして選択肢ね。
体験版の時にも書いたけどかなり多い。
当時はこんな無意味な選択肢つけてアホかと思った、
だけど実際にプレイしてみると全く違う感想が出てくる。
これは最近の、一つ選択肢を選べばすぐヒロインルートに入れるゲームへのアンチテーゼだと。
最近の生温い選択肢なんぞで満足してるんじゃねーぞと。
常に思考しろと。考えることをやめるなと。
そういう意味が込められてる。
選択肢一つ一つがどれだけ重要なのかとユーザーに思わせる心憎い演出。
いやぁ、恐れ入った。さすが元長。
結局どれ選んでも同じ展開になったり、全部選択肢選ばないといけなかったり。
みたいな「これ小学生の作文?」と思わせるような選択肢も用意してくれてる。
ちなみに上の画像は「トイレに行く」と選択肢を選んだ時。
これいる? とか思ってはいけない。
そりゃそうだよ。日常に重要な選択肢なんてほとんどないからね。
今日の晩飯はお好み焼きにしようかソバメシにしようかとかそのくらいじゃん。
そういう事も意識してくれたんじゃないかな。
もうこんなの思いついても普通入れない。
天才っていうのは人と違うから天才なんだと再認識。
設定も面白い。
前半部分である設定が出てくるんだけど、これが全く活かされてない。
後半にも出てくるけどほんの少しのみ。
で、本当に最後のエピローグくらいでやっと活かされた感じだけど今さら何? と思ってしまう。
その設定の描写が少なすぎるし説明も不足すぎる。
「じゃあ今からやりまーす」
「やりましたー」
こんなの。
まぁここはやっぱりユーザーに対する考える余地を残してくれたんじゃないかな?
『バキ』の作者である板垣は温めてあるマウント斗羽を出したらどんどんアイディアが出てきたと言っていた。
それと同じ。考えた設定はどんどん使わないと!
やっぱりさ、考えるっていうのは大事だよね。
想像力ってのは人間の唯一の武器なんだから。
もう伏線が投げっぱなしとかじゃなくて、あれわざとやってるんだろうね、元長さんは。
自分のゲームを買ってくれたユーザーなら大丈夫! って信頼の証じゃない?
まぁ自分としては『グリザイアの果実』のエンジェリック・ハウルのラストくらいがちょうどいいんだけど、考察に関しては。
それまで伏線やラストのオチを示唆する描写があるんだから。
でもそこは人によるよね!
うんうん。なんかいきなり設定持ち出されて天使がどーのこーの言われてもそれが何かを考えたらいいだけだし。
おっと、やはりシナリオ厨の自分はシナリオ・テキストについて語ってしまったな。
もちろんミヤスさんが描くヒロインはかなり魅力的だ。
禊ちゃんもこおちゃんも希もめっちゃ可愛い。
え~っと、あと誰かいたっけ?
それからやはりエロゲなんだからHシーンも重要なところだ。
希ルートやってたらHシーン3回で終わっちゃって。
「あれ? Hシーン1ヒロインに4回以上じゃなかった?
まぁ4回以上って言質とったんだからきっちり4回で終わらせるだろうけど」
と思って回想見たらやってくれたよ。
何とピロートーク収録。
これは恐れ入ったよ。いやいや驚いた。
このゲームのオチ以上に驚いた。それを通り越して轟いた。青眼竜轟臨だよ。
フェラや本番で分けてくるだろうと思ったけど、まさかピロートークを回想に入れるとは天晴れだ。
あっぱれさんま大先生だよ。どんな番組か見たことねーけど。
「あれ? でも公式でHシーンは1ヒロイン4回以上って書いてなかった?」
と思ってサイトを見に行くとまたもや衝撃の事実。
ギャングスタはどれだけ自分を轟かせたら気が済むんだろう。
このままでは轟きも超越してケロイド状態になってしまう。
いつの間にか修正されてるっていうね。
なんてこったパンナコッタ。
思わずつまんねーダジャレをそのまま書いちゃうくらいだわさ。
こういうサプライズも忘れない。流石ホワイトソフト。
というかこれユーザーもよく文句言わないよね。
凄い不思議だけど、まぁそれが今までホワイトソフトが培ってきた信用ってことかな?
ユーザーはそこについてきてるんだから。
今度からホワイトソフトじゃなくてブラックソフトって改名した方がいいと思う、いろいんな意味で。
Hシーンも現代社会で忙しいユーザーに対しての配慮を忘れない。
フェラ、パイズリ、足コキ。
その他の有象無象なんてしない。それが叶という男。
本番本番、&本番。
禊ちゃんと希には本番しかなかったから。
むしろ後半は即挿入だし。愛撫すらしない。
即決即納即効即急即時即座即答即挿入即射精。
遅い事なら誰でもできる。速さこそ有能。速さこそ力。
こういう気遣いや心配りというのを、ユーザーは結構気にするんだよね。
このご時世でそういうプレイを一切排除。
シナリオのみで勝負する気合がありありと見てとれる。
潔い。
潔いなんてこの世界にはないらしいけど。
「知るか。私の世界にはある。私の世界に口出しするな」
これよ。
現代の日本人が忘れた侍魂。
確固たる自分。
誰が何と言おうと、自分は自分なんだ。
これを教えてくれる。
もう『忠臣蔵』よりギャングスタやった方がいいんじゃねーの? ってレベル。
あと叶君はヒロインに告白されても返事しないことがあるんだけど。
それも逆にいいよね。心の中ではちゃんと繋がってるっていうか。
いちいち言葉に出さなくてもいい、みたいな。
世間ではギャングスタが見えてる地雷だとか言われてるけど自分はそうは思わない。
ギャングスタは、そう、見えてる時代だね。
新しいゲームの時代を、視覚化したものが本作、ギャングスタなのだと。
常に進化し続ける天才。それが元長という男。
今度から尊敬する人物のところにはサイトウ ケンジと元長 柾木って書こうと思う。
自分も最初は「なんだこのクソゲー!」と思いもした。
だけどそこは冒頭の話通り、やればやるほど味がでるゲームなんだと。
まぁぶっちゃけ自分は一周しかやってないんだけど多分そうなんじゃねーの?
というわけで難解やら複雑やら考察やら。
最近のゲームとは一味も二味も違う。
もう味付けしすぎて元の料理わかんねーよ味が行方不明なんだけどこれどんなゲーム?
というようなゲームをプレイしたい方にはおすすめです。
むしろそういうものをプレイした事がない人にこそプレイしてほしいな。
ギャングスタが、その人の新しいジャンルの扉を開くためにね。
あとはそうだな、いろいろ言いたいことあるけど、
それはゲームに全く関係ないただの愚痴になるのでやめよう。
これ以上は悪口しか出てこない。
最近いろいろう絡まれたのでもうやけくそ。
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崇高な考察できる才能があれば面白いんじゃないかと思うわ